今まで当たり前だったことが、当たり前ではなくなった一年でした。2024年の私の心の支えは読書でした。昨年一年は時間との戦いでしたが、試行錯誤の結果、まずは夜ダラダラ起きずにさっさと寝て体力を温存、可能な限り早く起床して仕事に集中するサイクルで回すことにしました。
早朝のまだ寒くて暗い時間、すぐに冷めるコーヒーを飲みながらパソコンに向かっている時。ふと湧いてきた感情がありまして。
すんごい幸せ。
仕事に没頭している瞬間てすごく幸せで、そして自分にとっての楽しく充実した時間だと思ったのですが、それは「時間がない」というのをとことん経験したからこその気付きなんだなと思ったのです。
ある程度自由な時間の中で仕事をするよりも、限られた条件の中で集中するからこそ、その時間がすごく充実するのですね。
さてそんな2024年、精神安定剤のように効いたのが「好きな小説を読む時間」でした。
小説なら細切れの時間の中でもパッと没頭できるし、脳が疲れるダラダラスマホとは違って、疲れ切った脳を元気にしてくれる効果があります。(小説なら外出しなくてもワクワクできるし、最高!)

先日読んだ『ライオンのおやつ』は、病気の主人公の命の最後の煌めきを美しく描写した一冊で(2020年の本屋大賞2位)、まさに先述の「当たり前が当たり前でなくなる時に、今この瞬間に感謝できる」ということを教えてくれるお話でした。
人生は実は当たり前の中にこそ幸せが詰まっているのだなと、今年の初めにこの一冊を読めたことで、何か大事なメッセージを受け取った気持ちになりました。
(※私は病気ではありません。念のため)
(余談ですが、読むと無性にレーズンサンドが食べたくなります)
人生の時間は誰にも決められませんが、まずは2025年を濃度の濃い一年にしていきたいです。
皆様は今年一年、どんな時間の使い方をしますか?できることなら、ただ忙しさに流されるのではなく主体的に時間を使っていきたいです。楽しい一年になりますように!
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